
Interviews 社員インタビュー
#05『頼りになる』研究パートナーとして、
化粧品開発の最前線へ
研究開発部 2018年入社 / 新卒
A・W
Profile 経歴
2018年、岩瀬コスファに新卒入社。大学・大学院では生命科学を専攻し、食品成分の生理活性に関する研究に従事。
入社後は研究開発部に配属され、6年間にわたりスキンケア製品の原料評価・処方開発を担当。現在は日焼け止め製品の原料評価・処方開発に携わっている。

A・W

入社の動機やきっかけ
就職活動の際、岩瀬コスファに入社を決めた理由を教えてください。
学生時代は食品成分の研究をしていたため、当初は食品・製薬会社の研究職を志望していました。化粧品業界は視野になかったものの、研究室の先輩方から岩瀬コスファを紹介されたことがきっかけで、興味を持ちはじめました。説明会で感じたよい雰囲気と、商社の研究職として幅広く仕事ができるチャンスがありそうだと思ったのが岩瀬コスファを選んだ決め手です。
説明会や面接で印象に残っていることはありますか?
説明会で出会った社員の方々から、「勢いがあり、明るくて風通しのよい会社」という印象を強く受けました。就職活動中、さまざまな会社の説明会に参加しましたが、社員の雰囲気は会社の体質を映しだす鏡のように感じていました。実際に社会人になった今、当時の印象と各社の評判が一致することも多く、自分の直感を信じることも会社選びの重要な判断基準になると実感しています。
入社時の業務イメージと実際の仕事内容について、ギャップを感じた点はありましたか?
思ったよりも若手のうちからいろいろなことを任されるなと思いました…。2~3年目から「まだまだ力不足なのに私で大丈夫だろうか」と不安なこともありましたが、やってみると意外とできるものだと感じました。今となっては研究職中心の会社では得られない貴重な経験ができたと感じています。

研究開発の仕事について
1年目ではどのような業務を担当しましたか?
最初は市販品を模した化粧水作りからスタートし、3~4ヶ月後には化粧品業界の大規模展示会向けの処方開発を任されました。研究テーマは一人で担当するため、その分野では若手でも専門家として説明する立場になります。
最初は不安が大きかったですが、難しいことに挑戦して「うまくいった」という経験を繰り返すことで、できることもだんだん増えていきました。
仕事で印象に残っているエピソードを教えてください。
産官学連携(大学などの教育機関・研究機関と民間企業が連携すること)の共同研究です。地域の特産物を使った新原料の開発を目指して、大学の先生や学生さんの研究をサポートしました。大学の研究は商業化までの道のりが長いことが多く、販売開始までたどりつけないことも多々あると思いますが、ゼロの状態から化粧品原料として実用化を目指す過程を見ることができて勉強になりました。
海外出張でどのような経験を積みましたか?
過去、インドネシアで行われた原料の展示会に2回参加しました。インドネシア法人には研究員がいないため、現地のお客様に技術的なデータを説明したり、技術相談に乗ることが仕事です。
東南アジアは今後の経済成長が期待される地域です。インドネシアの化粧品技術は成長段階ですが、急速に成長し続けているが故に、お客様に勢いがあり、また現地のスタッフも原料を売る為に一生懸命であると感じました。そんなスタッフを一生懸命サポートしようと意気込むものの、お客様の悩み(需要)を引きだすためには語学力が必要だと実感しました。技術のような小難しい話しはなおさら、言葉による意思疎通が大切です。

岩瀬コスファでの成長
これまでの研修で特に業務に役立っているものは何ですか?
日本化粧品技術者会という、化粧品業界の研究者が所属する団体が主催する講演会です。業界で活躍する研究者の自身の体験や研究についての講演は、技術的な学びの他にも研究の進め方や考え方について得られるものがたくさんあります。
時には実際に販売されている製品の開発秘話についての講演もあり、思わず一消費者として前のめりに聞いてしまうこともあります。終了後は参加者同士の懇親会が行われる場合も多く、いろいろな会社の方と話すことが仕事に対するモチベーションアップにもつながります。
なぜ海外語学留学制度に応募されたのですか?
海外展示会への参加を通じて、商社ビジネスにおける語学力の重要性を実感しました。日本市場が安定成長である一方、海外市場は大きな成長が期待できます。私は過去2回、海外の展示会に参加していますが、語学が障壁となって原料や処方技術を100%アピールできないことに悔しさを感じ、同時に頑張っている現地スタッフに申し訳ない気持ちになりました。この状況を打破するために、日常的にオンライン英会話等会社の制度を活用することに加え、半年間の海外語学留学制度に応募することを決めました。

研究職の専門性を高めるため、どのような勉強をされていますか?
会社として購読している業界紙がいくつかあり、毎月最新の論文を確認しています。
その他社内では学会やセミナーも頻繁に開かれているため、希望をすれば参加できるよう調整してもらえます。
業務外でも、美容雑誌(これも会社で定期購読しています)のチェックはもちろん、SNSで流行している化粧品をチェックしていたり、ドラッグストアでは話題の製品の全成分表示を確認しています。こういったところは職業病なのかもしれません。
今後のキャリアプランについてお聞かせください。
国内と同様に海外のお客様が求めるものをしっかりとキャッチし、自分が持っている100%の知識を提供して会社の国内外ビジネスの発展に貢献したいです。また、最新の技術を学ぶだけでなく、業務に応用することで新しい知見を見出し、学会などで面白い発表をして「情報屋」としての商社ではなく、『頼りになる』商社と感じてもらえるように頑張りたいです。

職場環境について
先輩社員からどのようなアドバイスをもらっていますか?
実験は必ずしも理論どおりには進まないもの。そのため、論文から得られる知識だけでなく、経験豊富な先輩社員からの技術的な部分のアドバイスはいつも貴重な学びとなっています。
それ以外に、仕事の進め方についても先輩から学ぶ部分が多いです。学校とは異なり会社はいろいろな年代、バックグラウンドの人と協力しながら業務を進めていくため、一緒にお客様との打ち合わせに出たときなどの受け答えやデータの見せ方などについて「なるほど...」とひそかに勉強しています。
Time Schedule1日の流れ
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9:00
始業/メールチェック
メール等をチェックし対応します。また、1日のスケジュールを確認して仕事の優先順位をつけてから、その日の実験に必要な機械、原料を準備します。
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10:00
実験
実験開始です。自分が立てた計画に沿って行い、疑問点や上手くいかないことがあれば上司や先輩に相談しながら進めます。
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12:00
昼食
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13:00
面談
研究開発部でも取引先との面談があります。
例)原料評価の進捗報告、処方相談、市場動向紹介 -
14:00
実験
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16:30
片付け、データ整理、実験計画立案
得られた結果を考察し、最新の論文や専門書を参考に今後の方針を考えます。
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17:30
退社
実験室を片付けたら業務終了です。
Private プライベートの過ごし方
最近はまっていること
・旅行
国内ばかり行っていますが旅行が好きです!旅先の水族館や動物園に行くのもはまっています。首都圏にはいない生き物が見られるのが魅力です。
・猫カフェ
生まれたときから猫と暮らしていたので猫カフェとは無縁でしたが、ライブで地方を訪れたときの微妙な待ち時間に行くと最高に有意義な時間を過ごせる!と気がつきました。
・農業のお手伝い
秋田県の親戚の農家で有難いことにお米作り体験をさせていただいています。今年は田植えと稲刈りに参加して、改めて農業ってプロフェッショナルな仕事だと感じました。
